ジョージ・モンテシ『DEADLY WEB デッドリー・ウェブ』1996年
息子のスペンスと暮らすシングルマザーのテリー・ローレンスは、病院図書館の採用面接を受けたが、面接官アッシャー博士の反応は芳しくなかった。落胆する彼女のもとに、匿名の人物から「アッシャーは気にするな、あの仕事は君のものだ」とのEメールが届く。その言葉どおり、テリーは司書として働くことになるが、同時に、アッシャー博士が調剤事故のため急死したことを知らされる。
その後も匿名の人物からのメールは続き、卑猥なテキストや画像の送付、アッシャー博士の死をネタにした脅迫まがいのメッセージ、さらにはクレジットカードの不正利用や電話のハッキングなど、行為は次第にエスカレートしていく。警察による捜査の過程で、「サイバーゴッド」と呼ばれる凶悪なハッカーの犯行であることが判明すると、セキュリティー・コンサルタントのジョーンズが調査に協力。彼は元警官で、サイバーゴッドに相棒を殺された過去を持ち、復讐を誓っていた。
サイバーストーカーを題材としたテレビ映画。「ワールドネット Worldnet」と呼ばれるオリジナルのネットワークシステムが登場する。犯罪の規模も手口もこじんまりとしており、ビジュアル面でも、時折パソコン画面に黒い蜘蛛のCGが表示されるぐらいで、全体的に地味な印象が拭えない。