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揺動メディアについて。場所と風景と映画について。

2013-01-01から1年間の記事一覧

揺動映画の誕生 ガブリエル・ヴェールと揺動映画の歴史

映画の歴史について語るとき、最初に必ずと言って良いほど登場してくるのがリュミエール兄弟『工場の出口』と『ラ・シオタ駅への列車の到着』の二作である。では、「揺動映画史」なるものを書いてみようとしたときに、この二作に匹敵するフィルムが存在する…

揺動メディア論 イントロダクション

1 安易な手ぶれ映像 映画批評や感想サイトなどでしばしば見かけるのが、「安易な手ぶれ映像」というような言葉である。このことは、「安易な固定映像」という言葉を見かけることがないことと併せて、手ぶれ映像の置かれた状況を象徴している。手ぶれ映像を語…

映画による場所論——〈郊外的環境〉を捉えるために(要旨)

人びとが生活を営むための新しい場所として、数多くの夢や理想が託されてきたと同時に、様々な誹謗中傷にも晒されてきた〈郊外的環境〉。そこには、現実の場所の経験と、住宅広告やテレビ、映画や写真などの芸術作品、都市論や郊外論などが描き出すイメージ…

プロフィール

佐々木友輔 プロフィール

揺動メディアとしての映画——手ぶれ映像論のために

1. 揺動メディア論 イントロダクション 2. 揺動映画の誕生(1) ガブリエル・ヴェールと揺動映画の歴史 3. そして船は揺れる——揺動メディア論的世界観への招待(外部リンク) わたしは映画制作の傍ら、揺動メディアとして映画を記述すること、あるいは手ぶれ…