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揺動メディアについて。場所と風景と映画について。

揺動メディア論

佐藤洋一+佐々木友輔「場所の経験を記録する──映画と都市のイメージ」

10+1のウェブサイトに、佐藤洋一さんとの対談が掲載されました。この夏に予定している3度目の沖縄撮影に向けて、これまでの制作活動を見つめ直すとても良い機会になりました。佐藤さんの著作『地図物語シリーズ』や『米軍が見た東京1945秋──終わりの風景、は…

2015/12/19

(備忘録として2015/12/19のツイートを転載) 『風景の死滅』はたしかに重要な参照先ではありますが、応用というよりは、風景映画という方法そのものへの批判と乗り越えが目指されています。(〈風景映画〉から〈場所映画〉へ) まず撮影の方法論として〈場…

ビジュアル・コミュニケーション——動画時代の文化批評

ビジュアル・コミュニケーション――動画時代の文化批評 作者: 限界研,飯田一史,海老原豊,佐々木友輔,竹本竜都,蔓葉信博,冨塚亮平,藤井義允,藤田直哉,宮本道人,渡邉大輔 出版社/メーカー: 南雲堂 発売日: 2015/09/30 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商…

郊外映画の風景論 #6/船をめぐる揺動メディア論

ウェブ上に二つの論考が掲載されました。 <a href="http://webneo.org/archives/24307" data-mce-href="http://webneo.org/archives/24307">【ゲスト連載】Camera-Eye Myth/郊外映画の風景論 #06「Neighbors(2) / Nightmare/悪所と復…

インパクトのある映像制作入門書ベスト10

※Twitterに書いたものを少し加筆修正して掲載。 訳あって、この百年間に日本で出版された映画制作入門書をひたすら読み漁っています(とは言え、国会図書館などを利用してもアクセスできるのは数百冊です)。 本のすべてを隈無く読み込んでいるわけではなく…

〈風景映画〉から〈場所映画〉へ

2014年11月に、トポフィルより『土瀝青——場所が揺らす映画』の刊行が決まりました。以下の論考「〈風景映画〉から〈場所映画〉へ」も同書に掲載していますが、刊行後もこちらのブログ記事はそのまま残しておく予定です。書籍の「試し読み」として、ご覧くだ…

キャプテン・フィリップス

映画『キャプテン・フィリップス』予告編 - YouTube キャプテン・フィリップス |オフィシャルサイト 「ボーン・アルティメイタム」「ユナイテッド93」のポール・グリーングラス監督がトム・ハンクスを主演に迎えて放つ衝撃の実録サスペンス。2009年にソマ…

揺動映画の誕生 ガブリエル・ヴェールと揺動映画の歴史

映画の歴史について語るとき、最初に必ずと言って良いほど登場してくるのがリュミエール兄弟『工場の出口』と『ラ・シオタ駅への列車の到着』の二作である。では、「揺動映画史」なるものを書いてみようとしたときに、この二作に匹敵するフィルムが存在する…

揺動メディア論 イントロダクション

1 安易な手ぶれ映像 映画批評や感想サイトなどでしばしば見かけるのが、「安易な手ぶれ映像」というような言葉である。このことは、「安易な固定映像」という言葉を見かけることがないことと併せて、手ぶれ映像の置かれた状況を象徴している。手ぶれ映像を語…