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揺動メディアについて。場所と風景と映画について。

2016-01-01から1年間の記事一覧

ウェブサイトの更新とステイトメント

久々にウェブサイトを更新しました。 qspds996 | 佐々木友輔|Sasaki Yusuke|Web Page これまでずっと「自分は一体何者で、何がしたいのか」を簡潔に説明する言葉を持てずに困っていたのですが、今回、新たに「ステイトメント」のページを設けてみました。…

2016年に見た新作映画ベスト10

今年は1月〜2月のメモをなくして記憶喪失状態になっており、見た映画の正確な本数が分からない。3月以降のメモを確認すると新作/旧作と劇場/自宅合わせて124本見ているようで、去年の1/3〜半分以下になってしまいました。環境が激変したので仕方ないのかも…

12月11日(日)佐々木友輔 新作上映『TRAILer』

映画制作を通じて人間の生きる場所と風景の問題に取り組む映像作家・佐々木友輔による新作上映。沖縄を舞台として、映像とテキスト、声と音楽が多層的な場所のイメージを形成する。 上映後は、朗読を担当した詩人のカニエ・ナハ氏、朗読脚本を執筆した美術批…

12月4日『異類婚のエスノグラフィー』上映(八王子Short Film映画祭)

ワタナベカズキ監督作品『異類婚のエスノグラフィー』の脚本を書きました。撮影監督のudocorgさんと3人で組んだ映像制作ユニット「シフター」の最新作。音楽はDJまほうつかい(西島大介)さんです。12月4日(土)、八王子映画祭にて初公開。ぜひぜひご覧くだ…

上映&トーク「風景/映画再考」

10月15日(土)に原將人氏とMAORI氏、10月16日(日)に比嘉賢多氏を鳥取にお招きして、SAKAE401で上映&トークイベント「風景/映画再考」をおこないます。 映画は「かつてあった」場所を記憶し、「来るべき」風景を映し出す。 日本と映画の起源をめぐる旅を…

アンドレ・バザン「写真映像の存在論」

アンドレ・バザン「写真映像の存在論」(『絵画の諸問題』1945年からの再録) 『映画とは何かⅡ 映像言語の問題』小海永二訳、美術出版社、1970年 造形芸術の歴史は類似性の歴史である ・「もしも造形芸術に対して精神分析が行われるとしたら、屍体の防腐保存…

にんげん研究会2016 第3回「土屋誠一に聞きたい!100のこと」

8月25日(木)に鳥取の「たみ」にて、にんげん研究会の第3回「土屋誠一に聞きたい!100のこと」が開催されます。近辺にお住いの方はぜひお越しください。 トーク「土屋誠一に聞きたい!100のこと」 ゲスト:土屋誠一氏(沖縄県立芸術大学准教授)聞き手:田中…

ポール・シュレイダーの「超越的スタイル」

聖なる映画―小津/ブレッソン/ドライヤー (1981年) 作者: ポール・シュレイダー,山本喜久男 出版社/メーカー: フィルム・アート社 発売日: 1981/02 メディア: ? この商品を含むブログを見る ポール・シュレイダー『聖なる映画——小津/ブレッソン/ドライヤー…

ネット映画は曲がりなりにも成熟しつつある/レヴァン・ガブリアゼ『アンフレンデッド』

www.youtube.com 泥酔動画をウェブにアップされたことを苦に自殺した女子高生ローラ・バーンズ。一年後、イジメの加害者たちにSkypeやFacebookを通じて接触してきたのは、死んだはずのローラを名乗るアカウントだった。そのアカウントは彼らが隠し持つ秘密や…

にんげん研究会2016 第1回「地域と映画」

すでに終了したイベントですが備忘録として。6月に鳥取大学の学生が中心となって活動している「にんげん研究会」で自作について話しました。高校時代に制作した『手紙』(2002年)への質問があってドギマギしつつも、これまでの活動を振り返る良い機会になり…

石川卓磨「教えと伝わり」TALION GALLERY

石川卓磨「教えと伝わり」TALION GALLERYを見た。 以下、鑑賞直後の雑感(展示は5月1日まで)。 タリオンギャラリーでは2年ぶりとなる個展「教えと伝わり」では、3人の女性が登場するダンスレッスンの場面をもとに、新作の映像と写真作品を展示します。3人の…

はるこん (HAL-CON)2016

「はるこん (HAL-CON)2016」にて、2015年に制作した『落ちた影/Drop Shadow』と『And the Hollow Ship Sails On』の上映とトークを行います。 会場:静岡県総合コンベンション施設 プラサ ヴェルデ会期:2016年4月16日(土)14:30より上映開始(開始時間が…

disPLACEment「場所」の置換vol.3 佐々木友輔 New Film(TRAILer)

新作映画の「紙上予告編」となる小冊子を作成しました。同作は、土屋誠一氏の企画による「disPLACEment――「場所」の置換vol.3」の一環として構想されたもので、昨年12月の上映会と併せて沖縄で撮影をおこない、現在は編集作業を進めているところです。 郵送…

藤田直哉 編著『地域アート――美学/制度/日本』

地域アート――美学/制度/日本 作者: 藤田直哉,会田誠,遠藤水城,加治屋健司,北田暁大,佐塚真啓,清水知子,じゃぽにか,有賀慎吾,村山悟郎,田中功起,藤井光,星野太 出版社/メーカー: 堀之内出版 発売日: 2016/03/10 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る …

『バットマンvスーパーマン』についてのメモ

Batman v Superman: Dawn of Justice - Official Final Trailer [HD] 『Batman v Superman: Dawn of Justice』(バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生)の鑑賞前、Twitterに次のようなことを書いた。 ザック・スナイダーは「スーパーマンの実在を…

石川卓磨《6 seconds of 2028》

美術家の石川卓磨さんの新作短編映画《6 seconds of 2028》に原案というかたちで参加しました。2月7日〜3月13日に青森のテコギャラリーで観ることができます。 石川卓磨×山本良浩展responsive/responsible会期 2月7日-3月13日場所 テコギャラリーhttps://m.f…

マイケル・マン『ブラックハット』2015年

5/8(金)公開『ブラックハット』予告編 マイケル・マンの『ブラックハット』を見た。『アベンジャーズ』でマイティ・ソーを演じるクリス・ヘムズワースが、刑務所からの釈放と引き換えにサイバー犯罪組織を追うプログラマーを演じている。 コンピュータに関す…

映画批評のハイブリッド化――「完全映画」が現れてくるかもしれないという夢想は可能だ

「図書新聞」の最新号に、昨年参加したトークイベントの採録が掲載されています。近年の映画を巡る状況について、率直に語っています。 図書新聞 No.3239 2016年01月23日映画批評のハイブリッド化――「完全映画」が現れてくるかもしれないという夢想は可能だ…

佐々木友輔監督作品『新景カサネガフチ』『落ちた影/Drop Shadow』上映会&トーク

筒井宏樹さんにお招きいただき、初めて鳥取で上映をおこなうことになりました。最新作『落ちた影/Drop Shadow』と、2010年に制作して以来各地で上映を続けている『新景カサネガフチ』の2本。なかなか面白い組み合わせではないかと思います。鳥取周辺にお住…