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揺動メディアについて。場所と風景と映画について。

ジョン・ホワイトセル『ライトアップ! イルミネーション大戦争』2006年


Deck the Halls (2006) Official Trailer #1 - Danny DeVito Movie HD

 

クリスマスが迫る冬のある日、バディ・ホールとその家族が、アメリカ・ニューイングランド地方の田舎町に引っ越してきた。バディは双子の娘たちに、住所を入力すればその家の衛星写真を見ることができるウェブサイト「マイ・アース」(myearth.sat)を教えてもらうが、新居は地味すぎて目立たず、画面に表示されない。悔しく思ったバディは大量のクリスマス・イルミネーションを用意し、宇宙からでも見えるように自宅のライトアップを始める。向かいの家に住むスティーブは、隣家の煌々とした光や夜中の作業音を迷惑に感じ、さらにクリスマスにこだわりを持つ自身のプライドを刺激され、バディに対抗し始めるが……。


2005年に登場した地図サービス「Google Earth」とよく似た、マイ・アースという架空のウェブサイトが登場する。多くのネット映画と同様、インターネットは作中人物に行動を促し、物語が転がっていく契機となるが、その登場の仕方は唐突で、前後の文脈から切断されている印象を受ける。行為の必然性を示したり物語に説得力を持たせることよりも、作中人物にとっての「偶然性」=ありそうもない出来事を導入する、一種のマクガフィンとしての機能が重視されているのである。