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揺動メディアについて。場所と風景と映画について。

10月〜11月のイベント・スケジュール

 

予定が急に入ったり、早まったり、遅れたり、といった色々な偶然が重なって、10月から11月にかけて怒濤のイベント・ラッシュとなりました。個別にもお知らせしますが、ひとまず以下にイベント概要をまとめておきます。気になるものがあればぜひご参加ください。

 

書籍『土瀝青——場所が揺らす映画』刊行

編者 木村裕之+佐々木友輔
判型 A6(文庫判)/全196頁/ISBN978-4-9905835-1-4 C0074
価格 1500円+税
執筆者 石川初、鈴木並木、地理人(今和泉隆行)、永瀬恭一、南後由和、萩野亮、渡邉大輔、渡邉英徳、佐々木友輔
発行 トポフィル

茨城の貧農の暮らしを描いた長塚節の長編小説『土』(1910年)を原作として、そのテキストの朗読と、郊外化を経た現在の茨城を撮影した映像をかさねあわせることによって制作された映画『土瀝青 asphalt』(2013年)。本書はその公開を記念して編まれた論考・対談集である。『土瀝青』を観ることを出発点として、映画、ドキュメンタリー、アート、社会学、都市論など様々な分野で活躍する著者たちが、芸術と場所の関わり、そしてこれからの作家のあり方について論じる。巻末に『土瀝青』の朗読脚本を収録。

 

異日常 Vol.2

映画『アトモスフィア』『新景カサネガフチ』上映会

日時 2014年10月13日(月・祝) OPEN 17:00/START 18:00
場所 高円寺 グリーンアップル
企画 永田希
詳細 http://qspds996.hatenablog.jp/entry/2014/09/29/190239

台風のため、予定されていたトークは中止になりました。私は来場しますので、上映後、時間があれば会場で質疑応答などできるかと思います。なお、18:00から『新景カサネガフチ』、19:30から『アトモスフィア』の順で上映を行う予定です(終了時刻21:30)。

高円寺グリーンアップルにて、永田希さん企画による小さな上映会「異日常」の第二弾が開催されます。上映作品は2011年制作の『アトモスフィア』と2010年制作の『新景カサネガフチ』。共に、自分にとって非常に思い入れが強く、自信を持ってお勧めできる作品です。上映前には、再び映画ツイッタラー @noirse さんと永田希さんと三人でトークをおこないます。

 

映画のポケット Vol.56

イメージのグラインドコア――アヴァンギャルドとブロックバスター

日時 2014年10月26日(日) START 19:00
場所 阿佐ヶ谷 よるのひるね
主催 鈴木並木
詳細 Eat Much, Learn Slow (& Don't Ask Why)

映画に何を求めるか。ひとそれぞれ、千差万別あるでしょうが、わたしはある時期から、ただひたすら「速く」て「重い」映画を求めて映画館に通うようになりました。言わば「イメージのグラインドコア」です。どれだけVFX技術が進歩しても「遅い」映像しかつくれない作家もいるし、「世界最速」と言いたくなるような映画を自宅に籠ってたったひとりでつくる作家もいる……では、「速い」とはいったいどういうことなのでしょうか。実験映画からハリウッド大作までを眺めながら、「速く」て「重い」映画の条件とその魅力について語ります。

 

トーク&DJイベント「AFTER HOURS」

映画のはじまりとおわり——本編は主題歌の予告編である

日時 2014年11月2日(日)※開始時間は追ってお知らせします。
場所 VISUALAB
主催 KINEATTIC、鈴木並木、noirse
詳細 
※本イベントのご来場には予約が必要です。会場の住所は予約フォーム送信後にお知らせ致します。

どれだけ退屈な映画でも、グッとくるオープニング(あるいはエンディング)があればそれで良い。主題歌を見事に使いこなし、OPかEDだけが素晴らしい映画を「傑作」と呼んでしまって構わない。それがわたしの持論です。けれども実は、そんな条件を満たす映画は意外と少ない。むしろ、本編は良いのにOPやEDで躓いてしまう映画の何と多いことか! 監督の望まぬ軽薄なタイアップ曲であっても、エンドクレジットの後ろのほうに申し訳程度に流すのでは良くない。むしろ本編を喰うほどその主題歌を輝かせようとする映画こそをわたしは推したい——。OPとEDに特化した傑作映画(と音楽)を紹介します。

 

『土瀝青——場所が揺らす映画』書籍刊行記念上映・トークイベント

日時 2014年11月22日(土)
   第一回 13:30 『土瀝青』 + トークA(ゲストは近日発表)
   第二回 18:00 『土瀝青』 + トークB(ゲストは近日発表)

場所 イメージフォーラム・シネマテーク
料金 一般:1000円、会員:700円、書籍購入者および持参者:500円
詳細 近日中にウェブサイトを公開します。

 様々な分野で活躍する著者たちが、芸術と場所の関わり、そしてこれからの作家のあり方について論じた書籍『土瀝青——場所が揺らす映画』(トポフィル)。その刊行を記念して、映画『土瀝青 asphalt』の上映とゲストを交えたトークイベントをおこなう。『略称・連続射殺魔』や『初国知所之天皇』を嚆矢とする〈風景映画〉の系譜を引き継ぎ、その方法論を現在の日本を捉えるためにアップデート。個人による新しい映画制作のかたちがここに。