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伊波真人『ナイトフライト』書肆侃侃房、2017年

 

ナイトフライト (現代歌人シリーズ19)

ナイトフライト (現代歌人シリーズ19)

 

 

「郊外」や「ニュータウン」をモチーフにした作品制作をおこなっているという共通点を介して知り合った、伊波真人さんの第一歌集『ナイトフライト』(書肆侃侃房)を拝読。

一つ一つの言葉がこんなにすんなり入って来て良いのかと驚く。装画が永井博氏、帯文がKIRINJIの掘込高樹氏であるという事実に引き寄せられた感想かもしれないけれど、一首毎に、それぞれ異なるJポップの「歌い出し」が聴こえてくるような錯覚を覚える。架空の記憶と結びついた、架空のメロディを伴う言葉の群れが心地よい。

ちょうど新作の脚本執筆中に読んだこともあり、いろいろと影響を受けそう。