トポフィル新刊『人間から遠く離れて──ザック・スナイダーと21世紀映画の旅』
トポフィル5冊目の書籍が刊行されます。『300〈スリーハンドレッド〉』『ウォッチメン』『エンジェル ウォーズ』『バットマンvsスーパーマン』など、数多くの問題作を世に送り出してきた異形の映画監督、ザック・スナイダーを中心に据えた、21世紀ハリウッド映画論です。
わたしの知る限り、ザック・スナイダーの仕事を総合的に追い、論じた作家評論本はこれが世界初。アメコミ・ヒーロー映画の観点のみならず、宗教映画やデジタルシネマの観点からもスナイダーの特異性を掘り下げ、その作家像の刷新を図っています。
刊行予定は8月1日、どうぞお楽しみに。
※amazonでの予約も始まりました!
書誌情報
書名:人間から遠く離れて──ザック・スナイダーと21世紀映画の旅
著者:佐々木友輔、noirse
発行日:2017年8月1日
造本:小田原のどか
発行:トポフィル
判型:四六判、ハードカバー(384頁)
定価:2,300円+税
目次
- はじめに──旅の手引き(noirse)
第Ⅰ部 ザック・スナイダー論
1 聖なる映画作家
2 機械仕掛けの生
- 速度の映画について──マン・オブ・スティールに触れる(佐々木友輔)
- ゲームの国のアリス――ゲーム映画試論、または『エンジェル ウォーズ』論(noirse)
3 ザック・スナイダー作品解説
- 人間、ザック・スナイダー(佐々木友輔)
- スローモーション・オブ・ザ・デッド──『ドーン・オブ・ザ・デッド』(noirse)
- 筋肉はサヴァイブする──『300〈スリーハンドレッド〉』(noirse)
- 発光体について──『ウォッチメン』(noirse)
- フォースは砂嚢に宿る──『ガフールの伝説』(佐々木友輔)
- 千の顔を持つ英雄──『エンジェル ウォーズ』(佐々木友輔)
- 否認する男たち──『マン・オブ・スティール』(noirse)
- アルテミシアの光と影──『300〈スリーハンドレッド〉~帝国の進撃~』(佐々木友輔)
- ニューメディア・リアリズムの誕生──『バットマンvsスーパーマン ジャスティスの誕生』(佐々木友輔)
第Ⅱ部 二一世紀ハリウッド映画論
4 異世界旅行の先導者たち
- 復路の旅──現代映画のための物語(佐々木友輔)
- ポリフォニック・シネマの方へ(noirse)
- 終わりに──マルチブートの生存学(佐々木友輔)
本書で論じる主な作品
『X-MEN:アポカリプス』(ブライアン・シンガー、2016年)
『君の名は。』(新海誠、2016年)
『ゴーストバスターズ』(ポール・フェイグ、2016年)
『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(ルッソ兄弟、2016年)
『10クローバーフィールド・レーン』(ダン・トラクテンバーグ、2016年)
『ドクター・ストレンジ』(スコット・デリクソン、2016年)
『ハドソン川の奇跡』(クリント・イーストウッド、2016年)
『ミュータント・ニンジャ・タートルズ:影「シャドウズ」』(デイブ・グリーン、2016年)
『ラ・ラ・ランド』(デイミアン・チャゼル、2016年)
『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(ジョス・ウェドン、2015年)
『エクス・マキナ』(アレックス・ガーランド、2015年)
『X-MEN:フューチャー&パスト』(ブライアン・シンガー、2014年)
『オール・ユー・ニード・イズ・キル』(ダグ・リーマン、2015年)
『オブリビオン』(ジョセフ・コシンスキー、2014年)
『トランスフォーマー/ロストエイジ』(マイケル・ベイ、2014年)
『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』(アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ、2014年)
『ブラック・ハッカー』(ナチョ・ビガロンド、2014年)
『アフター・アース』(M・ナイト・シャマラン、2013年)
『her/世界でひとつの彼女』(スパイク・ジョーンズ、2013年)
『アベンジャーズ』(ジョス・ウェドン、2012年)
『リヴァイアサン』(ルーシァン・キャステーヌ=テイラー、ヴェレナ・パラヴェル、2012年)
『トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン』(マイケル・ベイ、2011年)
『ミッション:8ミニッツ』(ダンカン・ジョーンズ、2011年)
『特攻野郎Aチーム THE MOVIE』(ジョー・カーナハン、2010年)
『アバター』(ジェームズ・キャメロン、2009年)
『G.I.ジョー』(スティーヴン・ソマーズ、2009年)
『アイアンマン』(ジョン・ファヴロー、2008年)
『ダークナイト』(クリストファー・ノーラン、2008年)
『トランスフォーマー』(マイケル・ベイ、2007年)
『デジャヴ』(トニー・スコット、2006年)
『レディ・イン・ザ・ウォーター』(M・ナイト・シャマラン、2006年)
『エレファント』(ガス・ヴァン・サント、2003年)
『タイタニック』(ジェームズ・キャメロン、1997年)
『エンド・オブ・バイオレンス』(ヴィム・ヴェンダース、1997年)
『ロスト・ハイウェイ』(デヴィッド・リンチ、1997年)