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揺動メディアについて。場所と風景と映画について。

チャールズ・ウィンクラー『ザ・インターネット2』2006年


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コンピュータ・アナリストのホープ・キャシディは、大企業スーザー・インターナショナルからヘッドハンティングされ、トルコ・イスタンブールへと赴く。ところが現地に到着すると、就労ビザではなく観光ビザが発行されていたというトラブルが発生。アメリカ領事館でパスポートを更新するが、今度は名前がケリー・ルースという別人のものになっていた。銀行口座を空にされ、旅先で知り合った人びとも殺され、ホープは自分がホープであることを証明する手段を絶たれた上、大金の窃盗と殺人容疑で追われることになる……。


『ザ・インターネット』の続編となるビデオ映画で、日本では『ザ・インターネット2:美しき逃亡者』という邦題でテレビ放映された。前作の監督アーウィン・ウィンクラーは製作に回り、息子のチャールズ・ウィンクラーが監督をつとめている。


前作とキャストや物語上のつながりはないが、個人情報の操作を中心としたサイバー犯罪を題材にしている点、そして女性ヒーローの大活躍を描いている点は共通していると言えるだろう。両作の主人公は共にコンピュータの専門家であり、ただ逃げ惑うばかりではなく、映画の後半には積極的に反撃に転じる。巧みに監視の目をかい潜ってハッキングを敢行したかと思えば、カーチェイスや格闘、全力疾走のアクションも披露し、陰謀を企む組織に一泡吹かせるホープ役のニッキー・デローチ(そして前作の主演をつとめたサンドラ・ブロック)に、ウィンクラー親子はネット時代の新たなヒーロー像を見ていたのではないか。

 

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