読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

qspds996

揺動メディアについて。場所と風景と映画について。

udocorg 個展「れいより40℃も高熱」

 

f:id:sasakiyusuke:20150528211850j:plain

udocorg(鵜戸庚司)個展「れいより40℃も高熱」

2015.6.6 (sat) – 6.14 (sun) @TAV GALLERY

http://tavgallery.com/udocorg/

 

udocorgさんの個展に寄せて、短いテキストを書きました。

上記ウェブサイトにも掲載していただいています。

 

DID / udocorgについて

DIDを主宰するudocorgは、「映画」「動画」「ファッション」をビジュアルドウガという名のもとに出会わせようとする。しかしそれは、映画をウェブ配信する、登場人物にブランド物を着せる、ファッションブランドのPVを撮るといった意味合いに留まらない。彼が試みるのは、三項がそれぞれ洗練させてきた異なる美のありようを、あくまでひとつの画面のうちに融合させることなのだ。

決して簡単なことではない。美は必ずしも溶け合わない。時には反発し、打ち消し合うこともあるだろう(少なくとも21世紀の日本では、現代映画、ウェブ動画、ファッションの新たな潮流は、不幸な出会い損ねを繰り返しているように思えてならない)。

DIDのドウガに見られる、静止画のように(なのに)揺れる身体や、セルフィーの演技する(が故の)自然体、ぐだぐだ(振る舞い)とバキバキ(解像度)のカップリングといったものは、まさに異なる美の衝突が生んだ揺れや軋みであり、それらを融合させるための試行錯誤の痕跡であるだろう。あなたはこれを、それぞれの美の相容れなさと受け取るだろうか。それとも、映画とも動画ともファッションとも異なる、新たな美の誕生を予感するだろうか。