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揺動メディアについて。場所と風景と映画について。

にんげん研究大発表会2017

鳥取県湯梨浜町の滞在複合スペース「たみ」を拠点として活動している、にんげん研究会(通称にんけん)の発表会があります。わたしは8月5日(土)15:45からの2ndセッション「メディア/市民/制度」に参加します。登壇者はアートマネジメントを専門とする五…

トポフィル新刊『人間から遠く離れて──ザック・スナイダーと21世紀映画の旅』

トポフィル5冊目の書籍が刊行されます。『300〈スリーハンドレッド〉』『ウォッチメン』『エンジェル ウォーズ』『バットマンvsスーパーマン』など、数多くの問題作を世に送り出してきた異形の映画監督、ザック・スナイダーを中心に据えた、21世紀ハリ…

八王子Short Film映画祭セレクション上映(異類婚のエスノグラフィー)

八王子Short Film映画祭のセレクション上映が、ニュー八王子シネマのイベント最終日に開催されます。昨年、同映画祭で審査委員特別賞をいただいた『異類婚のエスノグラフィー』(佐々木は脚本を担当)の上映もありますので、近くにお住いの方はぜひご覧くだ…

生きるためのダンス

2017年3月16日(木)から31日(金)まで、JR東日本が運行する「生きる支援トレイン」で、私が撮影・編集した動画が流れています。振り付け・ダンスはハラサオリさん。 NHK×JR東日本生きる支援キャンペーン 「生きる支援トレイン」 2017年3月16日(木)~31日…

『この世界の片隅に』の風景

前のエントリにも関連するが、映画『この世界の片隅に』の息苦しさは、風景の解像度の高さに因る。「保存再生癖」、「アーカイブ構築癖」とでも言うべきその欲望は、画面に映る風景をその片隅まで、隈なく凝視せよと観客に迫る。 そこに映る風景は、風景のプ…

小田原のどか個展「STATUMANIA 彫像建立癖」について

小田原のどか個展「STATUMANIA 彫像建立癖」会期:2017年3月4日(土)-3月19日 (日)時間:平日 13:00-20:00/土日祝 12:30-20:00会場:ARTZONE企画:京都造形芸術大学ARTZONE 現在開催中の小田原のどか個展「STATUMANIA 彫像建立癖」については、すでに優れた…

shifter uprising

映像作家のワタナベカズキさんとudocogさん、そして私の3人で2015年に結成した映像制作ユニット「shifter」の初上映イベントを行ないます。shifterとして制作した全作品に加えて、2015年の拙作『And the Hollow Ship Sails On』の圧縮・編集バージョン(flic…

ウェブサイトの更新とステイトメント

久々にウェブサイトを更新しました。 qspds996 | 佐々木友輔|Sasaki Yusuke|Web Page これまでずっと「自分は一体何者で、何がしたいのか」を簡潔に説明する言葉を持てずに困っていたのですが、今回、新たに「ステイトメント」のページを設けてみました。…

2016年に見た新作映画ベスト10

今年は1月〜2月のメモをなくして記憶喪失状態になっており、見た映画の正確な本数が分からない。3月以降のメモを確認すると新作/旧作と劇場/自宅合わせて124本見ているようで、去年の1/3〜半分以下になってしまいました。環境が激変したので仕方ないのかも…

12月11日(日)佐々木友輔 新作上映『TRAILer』

映画制作を通じて人間の生きる場所と風景の問題に取り組む映像作家・佐々木友輔による新作上映。沖縄を舞台として、映像とテキスト、声と音楽が多層的な場所のイメージを形成する。 上映後は、朗読を担当した詩人のカニエ・ナハ氏、朗読脚本を執筆した美術批…

12月4日『異類婚のエスノグラフィー』上映(八王子Short Film映画祭)

ワタナベカズキ監督作品『異類婚のエスノグラフィー』の脚本を書きました。撮影監督のudocorgさんと3人で組んだ映像制作ユニット「シフター」の最新作。音楽はDJまほうつかい(西島大介)さんです。12月4日(土)、八王子映画祭にて初公開。ぜひぜひご覧くだ…

上映&トーク「風景/映画再考」

10月15日(土)に原將人氏とMAORI氏、10月16日(日)に比嘉賢多氏を鳥取にお招きして、SAKAE401で上映&トークイベント「風景/映画再考」をおこないます。 映画は「かつてあった」場所を記憶し、「来るべき」風景を映し出す。 日本と映画の起源をめぐる旅を…

アンドレ・バザン「写真映像の存在論」

アンドレ・バザン「写真映像の存在論」(『絵画の諸問題』1945年からの再録) 『映画とは何かⅡ 映像言語の問題』小海永二訳、美術出版社、1970年 造形芸術の歴史は類似性の歴史である ・「もしも造形芸術に対して精神分析が行われるとしたら、屍体の防腐保存…

にんげん研究会2016 第3回「土屋誠一に聞きたい!100のこと」

8月25日(木)に鳥取の「たみ」にて、にんげん研究会の第3回「土屋誠一に聞きたい!100のこと」が開催されます。近辺にお住いの方はぜひお越しください。 トーク「土屋誠一に聞きたい!100のこと」 ゲスト:土屋誠一氏(沖縄県立芸術大学准教授)聞き手:田中…

ポール・シュレイダーの「超越的スタイル」

聖なる映画―小津/ブレッソン/ドライヤー (1981年) 作者: ポール・シュレイダー,山本喜久男 出版社/メーカー: フィルム・アート社 発売日: 1981/02 メディア: ? この商品を含むブログを見る ポール・シュレイダー『聖なる映画——小津/ブレッソン/ドライヤー…

ネット映画は曲がりなりにも成熟しつつある/レヴァン・ガブリアゼ『アンフレンデッド』

www.youtube.com 泥酔動画をウェブにアップされたことを苦に自殺した女子高生ローラ・バーンズ。一年後、イジメの加害者たちにSkypeやFacebookを通じて接触してきたのは、死んだはずのローラを名乗るアカウントだった。そのアカウントは彼らが隠し持つ秘密や…

にんげん研究会2016 第1回「地域と映画」

すでに終了したイベントですが備忘録として。6月に鳥取大学の学生が中心となって活動している「にんげん研究会」で自作について話しました。高校時代に制作した『手紙』(2002年)への質問があってドギマギしつつも、これまでの活動を振り返る良い機会になり…

石川卓磨「教えと伝わり」TALION GALLERY

石川卓磨「教えと伝わり」TALION GALLERYを見た。 以下、鑑賞直後の雑感(展示は5月1日まで)。 タリオンギャラリーでは2年ぶりとなる個展「教えと伝わり」では、3人の女性が登場するダンスレッスンの場面をもとに、新作の映像と写真作品を展示します。3人の…

はるこん (HAL-CON)2016

「はるこん (HAL-CON)2016」にて、2015年に制作した『落ちた影/Drop Shadow』と『And the Hollow Ship Sails On』の上映とトークを行います。 会場:静岡県総合コンベンション施設 プラサ ヴェルデ会期:2016年4月16日(土)14:30より上映開始(開始時間が…

disPLACEment「場所」の置換vol.3 佐々木友輔 New Film(TRAILer)

新作映画の「紙上予告編」となる小冊子を作成しました。同作は、土屋誠一氏の企画による「disPLACEment――「場所」の置換vol.3」の一環として構想されたもので、昨年12月の上映会と併せて沖縄で撮影をおこない、現在は編集作業を進めているところです。 郵送…

藤田直哉 編著『地域アート――美学/制度/日本』

地域アート――美学/制度/日本 作者: 藤田直哉,会田誠,遠藤水城,加治屋健司,北田暁大,佐塚真啓,清水知子,じゃぽにか,有賀慎吾,村山悟郎,田中功起,藤井光,星野太 出版社/メーカー: 堀之内出版 発売日: 2016/03/10 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る …

『バットマンvスーパーマン』についてのメモ

Batman v Superman: Dawn of Justice - Official Final Trailer [HD] 『Batman v Superman: Dawn of Justice』(バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生)の鑑賞前、Twitterに次のようなことを書いた。 ザック・スナイダーは「スーパーマンの実在を…

石川卓磨《6 seconds of 2028》

美術家の石川卓磨さんの新作短編映画《6 seconds of 2028》に原案というかたちで参加しました。2月7日〜3月13日に青森のテコギャラリーで観ることができます。 石川卓磨×山本良浩展responsive/responsible会期 2月7日-3月13日場所 テコギャラリーhttps://m.f…

マイケル・マン『ブラックハット』2015年

5/8(金)公開『ブラックハット』予告編 マイケル・マンの『ブラックハット』を見た。『アベンジャーズ』でマイティ・ソーを演じるクリス・ヘムズワースが、刑務所からの釈放と引き換えにサイバー犯罪組織を追うプログラマーを演じている。 コンピュータに関す…

映画批評のハイブリッド化――「完全映画」が現れてくるかもしれないという夢想は可能だ

「図書新聞」の最新号に、昨年参加したトークイベントの採録が掲載されています。近年の映画を巡る状況について、率直に語っています。 図書新聞 No.3239 2016年01月23日映画批評のハイブリッド化――「完全映画」が現れてくるかもしれないという夢想は可能だ…

佐々木友輔監督作品『新景カサネガフチ』『落ちた影/Drop Shadow』上映会&トーク

筒井宏樹さんにお招きいただき、初めて鳥取で上映をおこなうことになりました。最新作『落ちた影/Drop Shadow』と、2010年に制作して以来各地で上映を続けている『新景カサネガフチ』の2本。なかなか面白い組み合わせではないかと思います。鳥取周辺にお住…

2015年に見た新作映画ベスト20

2015年に見た新作映画のベストです。『スターウォーズ』観終えたので追記しました 今年見た映画は新作/旧作と劇場/自宅合わせて320本。ベストの最初の5本は、未知の何かを見せてくれたもの、ひたすら遠くまで連れて行ってくれたもの。しばしば映画を見てい…

わたしが彼女を見た瞬間、彼女はわたしを見た

「わたしが彼女を見た瞬間、彼女はわたしを見た」最終日のアーティスト・トークにゲストとして参加します。 展覧会「わたしが彼女を見た瞬間、彼女はわたしを見た」出品作家|青柳菜摘とだつお、金川晋吾、門眞妙会期|2015年12月11日(金)~26日(土)時間…

2015/12/19

(備忘録として2015/12/19のツイートを転載) 『風景の死滅』はたしかに重要な参照先ではありますが、応用というよりは、風景映画という方法そのものへの批判と乗り越えが目指されています。(〈風景映画〉から〈場所映画〉へ) まず撮影の方法論として〈場…

『ハッピーアワー』と集会室的空間

濱口竜介の最新作『ハッピーアワー』の公開が始まっている。これまでの作品と同様、様々な切り口から語ることのできる(語りたくなる)魅力的なフィルムだ。わたしも個人的な関心から、本作について少しだけ書いてみたい。 映画『ハッピーアワー』予告編 - Y…

disPLACEment――「場所」の置換vol.3(映画『土瀝青 asphalt』上映)

12月12日(土)、はじめて沖縄で自作を上映することになりました。土屋誠一氏企画による「disPLACEment」(vol.1/vol.2)シリーズの第3弾として、『土瀝青 asphalt』を上映し、終了後には土屋氏と私のトークがあります。沖縄在住の方、お近くにお住まいの方…

11月の上映&イベント

11月の予定をまとめました。 【1】三代川達 第10回上映会 base ten number system 11月7日(土)、8日(日)15:30、19:0011月9日(月)〜11月13日(金)21:00料金前売¥900 / 当日¥1,500(共に1ドリンク¥500別)会場 UPLINK FACTORY(1F),ROOM(2F) 詳細…

いま、個人映画を観るということ(三)いまこそ飯村隆彦を読/見直す

11月23日(月・祝)の文学フリマで頒布される同人誌『ビンダーVol.3』(特集「ゴダール&gdgd妖精s」)に参加しています。ブースはキ-05〜06。私は連載「いま、個人映画を観るということ」の第3回「いまこそ飯村隆彦を読/見直す」を書きました。 飯村隆彦と…

チェーンブレイカー

私が脚本を担当した映画『チェーンブレイカー』(ワタナベカズキ監督)の上映が11月におこなわれます。自作以外の脚本を書いたのは初めて。どんな作品になっているのか、今から楽しみです。 三代川達 第10回上映会 base ten number system 11月7日(土)、8…

「動画の時代」の「映画批評」はいかに可能か——「ポストメディウム的状況」を考える

限界研の新刊 『ビジュアル・コミュニケーション』の刊行記念トークイベントに参加します。 11月17日(火)19:30〜、ジュンク堂池袋店にて開催です。 ビジュアル・コミュニケーション――動画時代の文化批評 作者: 限界研,飯田一史,海老原豊,佐々木友輔,竹本竜…

佐々木友輔 新作上映[Epoch]

22日(日)の回は定員に達しましたため、受付を終了させていただきました。 当日券扱いにて、作品をご覧いただくことは可能ですが、ご予約の方を優先でお通ししますので、少々見づらい(3D効果が得づらい)座席になってしまうかもしれないことをご了承くださ…

ビジュアル・コミュニケーション——動画時代の文化批評

ビジュアル・コミュニケーション――動画時代の文化批評 作者: 限界研,飯田一史,海老原豊,佐々木友輔,竹本竜都,蔓葉信博,冨塚亮平,藤井義允,藤田直哉,宮本道人,渡邉大輔 出版社/メーカー: 南雲堂 発売日: 2015/09/30 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商…

なぜ「私」が撮るのか 髙橋耕平作品《HARADA-san》上映&トーク

「なぜ「私」が撮るのか」 髙橋耕平作品《HARADA-san》上映&トークに参加します。初引込線です。 hikikomisen.com なぜ「私」が撮るのか 初老のアートウォッチャーを題材にしたドキュメンタリー映像と年表からなる、髙橋耕平の作品《HARADA-san》を上映。 …

映画にとってインターネットとは何か(9) 検索編・補遺

インターネットを扱った映画の分類 第1回から8回までの考察をもとにして、以下のようにインターネットを扱った映画の「型」を便宜的に分類・整理してみた。今回はこれを踏まえて、まだ紹介できていないいくつかの型を補足的に取り上げることにしよう。 03 出…

誰もが映画監督(映像作家)になり得る時代

まったく新しい時代の始まりだ。 わたしたちはいま、誰もが映画監督になり得る世界に生きているのだ――。 このような希望に満ちた言葉が唱えられるようになったのは、一体いつ頃からだろう。つい最近のことのように思う者もいるかもしれないが、実はその歴史…

映画にとってインターネットとは何か(8) (SNSへの)無知がもたらす予期せぬ奇跡

フェイクドキュメンタリーとSNS――『クロニクル』 これまで、フェイクドキュメンタリーに対する最大のツッコミ所は、「なぜ危険を冒してまでカメラを回し続けるのか?」ということだった。もちろんそこで撮影を止めてしまえば映画にならないのだが、戦場カメ…

映画にとってインターネットとは何か(7) 引き延ばされた出会い

イ・ジェヨン『純愛譜』 イ・ジェヨンが2001年に制作した『純愛譜』は、インターネットを通じて、国を超えて二人の男女が出会う物語だ。ただしその出会いは、映画のラストに訪れる。 ソウルの役所で働くウインは、単調な日々の仕事に飽き飽きし、夜にインタ…

映画にとってインターネットとは何か(6)  Jホラー・ネットロア・モビリティ

レンタルビデオショップから見える風景 たまにはパソコン画面から離れて、街のレンタルビデオショップに出かけてみよう。DVDがずらりと並んだ棚を見渡してみると、インターネットで「インターネットを扱った映画」を検索した時とはまったく異なる風景が広が…

映画にとってインターネットとは何か(5) ニューメディアと幽霊

この連載は、現在わたしが制作を進めている新作長編映画『落ちた影/Drop Shadow』(仮)の制作ノートです。neoneo webでの連載「Camera-Eye Myth/郊外映画の風景論」で展開した現実空間の場所論では扱うことのできなかった、人間の活動空間としてのインタ…

udocorg 個展「れいより40℃も高熱」

udocorg(鵜戸庚司)個展「れいより40℃も高熱」 2015.6.6 (sat) – 6.14 (sun) @TAV GALLERY http://tavgallery.com/udocorg/ udocorgさんの個展に寄せて、短いテキストを書きました。 上記ウェブサイトにも掲載していただいています。 DID / udocorgについて…

映画にとってインターネットとは何か(4) ネットワーク殺人ゲームへの招待

グレゴリー・ホブリット『ブラックサイト』 2008年にグレゴリー・ホブリットが制作した『ブラックサイト』は、インターネットの動画中継を利用した公開殺人事件を描いたサスペンス映画だ。 サイバー犯罪の取り締まりを担当するFBIの捜査官ジェニファーはある…

映画にとってインターネットとは何か(3) 身近な犯罪、遠い分身

デヴィッド・スレイド『ハードキャンディ』 日本で問題となった「オヤジ狩り」に想を得てデヴィッド・スレイドが制作した映画『ハードキャンディ』(2005年)は、30代のフォトグラファー・ジェフと14歳の少女ヘイリーが出会い系サイトでチャットをしているシ…

5月17日「あなたはいま、まさに、ここにいる」トークセッション

あなたはいま、まさに、ここにいるwww.3331.jp あなたはいま、まさに、ここにいる[トークセッション] 日時|2015年4月24日(金)- 6月1日(月)※火曜日は休館 2015年5月17日(日)(トークセッション)時間|12:00-19:00(金・土は20:00まで)会場|3331Ar…

映画にとってインターネットとは何か(2) 1995年、二つのハッカー映画

アーウィン・ウィンクラー『ザ・インターネット』 1995年、Windows95の発売によってインターネットが一般家庭に急速に普及し、社会現象ともなったこの年、アーウィン・ウィンクラー監督がその名も『ザ・インターネット』(原題「The Net」)というフィルムを…

ビンダーVol.2《特集|トランスフォーマー》

5月4日の文学フリマで発売される批評誌『ビンダーVol.2《特集|トランスフォーマー》』(目次)に参加しています。 わたしはマイケル・ベイ版トランスフォーマー・シリーズへの愛を込めた「トランスフォーマー追悼」と、「いま、個人映画を観るということ」…